日本ホビー協会 会報誌『ホビークラフト通信』拡大版
日本ホビーショー 出展者インタビュー
一般社団法人 日本ホビー協会では、会報誌『ホビークラフト通信』Vo.6(4月1日発行)にて、「日本ホビーショー」出展者さんにインタビューを実施いたしました。
このコーナーでは、誌面の都合上、カットした部分も含めて、拡大版でご紹介します。
Creator Interview ②
イラストレーター・画家 トヨクラタケルさん

<出展ブース紹介>
出展名 | Re:VERSE PRRODUCTS(リバース プロダクツ) |
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URL |
Re:VERSE PRRODUCTS(リバース プロダクツ) http://takerutoyokura.com/ |
出展ゾーン | Tokyo Creation(個人出展) ブースNo.828 |
アップリケやコースターなどの商品展示、フェルト人形を吊るして見せるインスタレーション作品で楽しいブースを演出します。多くの来場者の熱気に負けないようディスプレイを工夫し、一人でも多くの人に興味を持ってもらえれば嬉しいです。
表情やシーンまでイメージさせる
フェルト人形が躍動する
ポップな彩りと柔らかな質感のフェルトで作られたキャラクターが、絵本から飛び出してストーリーを紡ぐ。見る者の想像力をかき立てる、かわいいだけではない不思議な魅力に溢れるフェルト作品たち。今回初めて「日本ホビーショー」に出展するイラストレーター・トヨクラタケルさんに、フェルト作品の魅力についてお話をうかがいました。
トヨクラタケルさんが出展する「Tokyo Creation(個人出展)」とは?
作品の展示や発表、ワークショップやデモンストレーションを行う出展者が集まります。クリエイターの感性やテクニックを伝え、ものづくりを発信します。
- 「Re:VERSE PRRODUCTS」について教えてください。
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イラストレーター・トヨクラタケルがデザインするフェルトの雑貨ブランドが「Re:VERSE PRRODUCTS」です。絵本から飛び出したかのようなストーリーある商品作りを目指しています。
また、雑貨といえどもアートに近いものを作って、日常にアートがあるという感覚を皆さんに感じていただけるよう心がけています。
普段はイラストレーターとして雑誌や広告・WEB等のイラストレーションを数多く制作していますが、その活動の中で、フェルトや糸、紙を用いた作品を制作し、『ミッキーマウスの憂鬱』(新潮文庫)、『フリーター家を買う。』(幻冬舎文庫)などの書籍の表紙も手がけました。また、自著「フェルトで作るイラスト練習帖」(誠文堂新光社)も発行しています。 - フェルト作品を作り始めたきっかけと、イラストとは異なる魅力や可能性について教えてください。
- フェルトは「あたたかみ」と「やさしさ」を感じられる一方、「もろさ」「はかなさ」があります。プラスとマイナスの面を持つ素材の特性に惹かれ、イラストレーションもフェルトと紙で作っていました。小学校の家庭科の授業で使っていた影響か、作品を見た多くの方から「懐かしい」という声をいただいています。
- フェルト製の「ソフト神棚」など、制作される商品からは自由な創造性が垣間見えますが、ご自身が考える作品の魅力とこだわり、独自性について教えてください。
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「ソフト神棚」は仏具メーカーからのご依頼で作りました。まさかフェルトの仏具を作るとは考えてもいなかったのですが、何度も試作を重ね、良いものに仕上がりました。
私の作る商品の魅力・売りは、やはりデザインと技術力だと思っています。
シンプルだけど表情が見えて、動きのあるデザインを心がけています。今にも話しだしそう、走りだしそう、といった瞬間をとらえます。技術力に関しては、フェルトをいっさい重ねず、パズルのように正確に断面を合わせて組み立てています。指でなぞっても境目はわからないので、元から一枚のフェルトだったかのような仕上がりになっています。「手芸」というより「アート」に近いものにしたいので、そこはこだわっている部分です。 - 今回の「ホビーショー」出展に向けてどんな作品(もしくはコト)を準備されていますか?テーマなどもあれば、ぜひ解説と見どころをお願いします。
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既存のアップリケやコースターなど商品を中心に展開します。ディスプレイにもこだわり、上から人形を吊るすインスタレーション作品も展示する予定です。
また、実際にフェルト人形をカットして、くっつけるところまでのデモンストレーションも実施します。お客様の喜ぶ姿を見るのが好きなので、基本僕が店番をします。手芸愛好家の方達や手芸のバイヤーさんにも「こんな良いものがあるんだ」ということを知ってもらえたら、と思います。 - 作り手として、愛好家として、多くのハンドメイドを愛する方々が「日本ホビーショー」に来場されますが、お客様とのコミュニケーションに対しては、どんなことを期待していますか?
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他の展示会イベントに出展をしていたところ、「日本ホビーショーにも出展してみたら?」という意見を周囲からいただいて、今回、初めて出展しました。
「Re:VERSE PRRODUCTS」の商品は現在、百貨店や文具・雑貨店などで取り扱っていただいているのですが、手芸を愛する人たちが集まる「日本ホビーショー」では、どのように受け止められるのか、反響を知りたいですね。
まずは興味をもっていただき、私の作る方法を知って、皆さんがお家に帰って実際に作ってもらえたら嬉しいです。また、手芸店のバイヤーさんにも、ぜひ「こんな良いものがあるんだ」ということを知っていただけたら、と思っています。 - 最後に、来場を予定している皆様に意気込みやメッセージをお願い致します。
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「日本ホビーショー」は多くの手芸を愛する方々が朝早くから行列を作るほどの業界の一大イベントと聞いています。皆さんの熱気に負けないよう、しっかりと準備をして商品をディスプレイしようと思っています。
本当に多くのブースが並びますので埋もれてしまう不安もありますが、足を止めて見てくれる人が一人でも多くいれば嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。