日本ホビー協会 会報誌『ホビークラフト通信』拡大版
日本ホビーショー 出展者インタビュー

一般社団法人 日本ホビー協会では、会報誌『ホビークラフト通信』Vo.6(4月1日発行)にて、「日本ホビーショー」出展者さんにインタビューを実施いたしました。

このコーナーでは、誌面の都合上、カットした部分も含めて、拡大版でご紹介します。

Avenue LUXE出展者に聞く!②
COSMO(株式会社ルシアン)『にしきいと』

<出展ブース紹介>
出展名 COSMO
URL http://www.lecien.co.jp/embroidery/
出展ゾーン Avenue LUXE ブースNo.A-3

【キラキラ糸で魅せるスタイリッシュな世界】
多彩できらびやかな日本製の手刺繍用ラメ糸『にしきいと』を使い、アートを取り入れたさまざまなハンドメイドを提案。
①『にしきいと』を使ったアイデア集を配布。巻いたり編んだり・・・新しいハンドメイドのきっかけとなるアイデアとクロスステッチ図案を掲載。
※数に限りがあります。
②ワークショップ『にしきいと』で作るファー付きタッセルストラップ(※満席につき予約終了)

手芸愛好家を魅了する、こだわりの手刺繍糸『にしきいと』

「刺繍」は多くの愛好家を持つハンドメイドですが、一方で、やってみたことのない方には「大変そう」「難しそう」というイメージをもたれているのが実情です。
しかし、昨年の発売した刺繍糸『にしきいと』は、見る人の感性を刺激する商品力で刺繍はもちろん、アートやアクセサリーなど幅広い用途に利用され、人気商品となっています。
今回の日本ホビーショーで「にしきいと」を出展する(株)ルシアン アート・ホビー事業部の櫛田めぐみさんに、出展のねらいと商品の魅力についてお話をうかがいました。

COSMOが出展する「Avenue LUXE」とは?
2016日本ホビーショーのテーマ「Celebration ~ハンドメイドはゴージャス~」のコンセプトを各出展者が表現したブースが並んだゾーンです。各出展者による趣向をこらした展示やワークショップが行われます。
『にしきいと』を通じ、“簡単でオシャレ”な刺繍を提案!

1950年にコスモ刺繍糸の販売を開始して以来、グラデーションが美しい「シーズンズ」のシリーズやラメ糸などを手掛けてきた株式会社ルシアン。毎年、様々な提案で楽しませてくれる同社の今年のテーマは、「キラキラ糸で魅せるスタイリッシュな世界」です。

「刺繍用の布やキットなど、日本ホビーショーでさまざまな提案をしてきて、確実にファンが広がっていると実感していますが、中には「刺繍って難しそう」「刺繍は額に飾るもの」といったイメージを持っている人もいます。近頃は若い層の来場者が増えているので、今回の出展では、昨年発売して好評を得ている『にしきいと』を中心に、Avenue LUXEで華やかにプレゼンテーションすることによって「簡単な技法で、オシャレで普段使いできるものが作れるんだ!」という“気づき”を提案したいと考えています」と、同社アート・ホビー事業部の櫛田めぐみさんは語ります。

ワークショップでは、『にしきいと』を木玉に巻いて作る「ファー付きタッセルストラップづくり」を紹介。キラキラ糸でどのような作品ができるか、実際の使い心地とともに体験できます。針を使わないので、お子様からご年配の方も安心で、完成した作品はバッグやスマホに付けて楽しめます。

「刺繍作品だけでなく、ファッションアイテムや身近なインテリアにも気軽に取り入れていただけるような、スタイリッシュで楽しい提案を考えています。ぜひ、多くの方に体験していただきたいです」と櫛田さん。
『にしきいと』の人気は高く、残念ながらこのワークショップは開催1カ月前の予約分で満席となってしまいましたが、その品質と美しさ、ものづくりの可能性をぜひブースでご確認ください。
作り手の『にしきいと』の伝統技法と品質の力

今回の展示の中心となる『にしきいと』は、日本製の品質の高さにこだわった手刺繍糸です。
(株)ルシアンが本社を置く京都の伝統でもある、西陣織の帯などに使われる金銀糸の技法に学び、優れた量産技術を持つメーカーに製造工程を依頼。数種類の糸から針通りのよさ、使いやすい太さを追求して選び抜き、何度も試し刺しを重ねて撚り合わせる単糸の本数を試行錯誤して「にしきいと」は作り出されました。日本製ならではの上品な輝きを放ち、水に恵まれた京都で染色した発色の良さや西陣織で培われた技術力は、すでに海外でも高く評価されています。

また、ユニークなのは『にしきいと』のパッケージ。従来の刺繍糸のような“かせ”ではなく巻き芯に糸を巻きつけ、コスメや雑貨などに用いられるおしゃれなブリスターパックに収めています。

「初めて刺繍糸に触れる方やインバウンド需要を考慮して、雑貨感覚、日本からのお土産として手に取っていただくというシーンを想定しています。糸の光沢、質感もよくわかるパッケージによって、手に取る人の感性を刺激できれば」と櫛田さん。美しさに魅せられて手に取った人が刺繍に興味を持ったり、刺繍以外のハンドメイドに使われることを想定しています。
さまざまな用途に対応する多彩なカラー展開

『にしきいと』全33色の色展開においても、刺繍にとどまらない幅広い用途を想定した、輝きの異なる2 種類のグループが設定されています。和をイメージさせる上品な光沢がある色番号1~23は、芯糸が見えないようにびっしりと箔を巻きつけた「丸撚り」という技法を用いています。摩擦にも強く、ラメ糸のみで刺繍するゴールドワークにも適しています。通常の刺繍糸との相性もよく、張りがあるので、タッセル作りや巻く、編むといった技法にも取り入れやすいのが特徴です。

華やかな輝きがある色番号24~33は、箔を中心に芯糸を二本使い、たすきのように巻きつけた「たすき撚り」という技法が使われています。やわらかくすべりもよいので布を選ばず、初心者にも扱いやすくなっています。

全33色の配色では、刺繍愛好家に好まれる金銀のベーシックカラーのグラデーションはもちろん、近年ではハロウィン仮装やコスプレのための衣装づくりも意識し、広い用途を想定したカラーを用意しています。

実際に『にしきいと』を使用したさまざまなユーザーの作品を見ると、レジンやラインストーンのデコ用に使われる土台にワンポイント刺繍を施したアクセサリーや、パッチワークやタティングレース、巻玉など、想定以上に刺繍以外の用途での広がりを見せています。
今回のホビーショーでも、『にしきいと』ならではのさまざまな展示作品が用意されます。きらめく糸が織りなすゴージャスな世界が、皆さんの作品づくりの刺激になるに違いありません。
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